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カナダ指圧カレッジ卒業生Donny Kimさんインタビュー 
2009年5月卒業



2009年5月、晴れてカナダ指圧カレッジを卒業したDong Ryong (Donny) Kimさんに、カナダ指圧カレッジ在学中の思い出、また
在校生に向けてのアドバイスなどをお聞きしました。

~~~ 指圧、わが友よ。~~~


1.カナダ指圧カレッジで学んだ事、またカナダ指圧カレッジを去るにあたって

カレッジのカリキュラムはすべて素 晴らしいものでした。まず、第一に指圧基礎、指圧応用そして、クリニックでの実習が最も大切なものとしてあげられると思います。なによりもまず、指圧の真 髄は何かということです。私は指圧の歴史を学び、それがどのように特性化されてきたか、またどのように効果的な指圧をするか、多くの理学的検証も学びまし た。
代替医療は医学用語を基礎にしているので解剖学や生理学は必要不可欠です。近年の医療科学においてもこのことは密接にかかわっています。解剖学、生理学では人体の仕組みと機能を学びました。調和のとれたアクセサリーが洋服をひきたてるのとおなじように、漢方薬、病理学、運動学、栄養学などの学科も完璧な指圧療法を目指すためには必須です。

それに加えて指圧を習っている生徒は、日本の 指圧の世界へ彼らを導く日本の伝統文化も知っておいたほうがいいでしょう。なぜ、日本で指圧が発展したのかわかるだろうと思います。しかしながら、すでに 日本文化を知っている日本人学生がすぐれた指圧師になるというわけではありません。私の意見ですが、どこの国においてもよい指圧師になる方法は、指圧の考 え方を理解し、指圧の真髄を分かろうとすることは確かなことです。
最 後にクリニックでの実習は、指圧を学び新米指圧師としての基礎レベルに達する重要なガイドラインだったと言えます。この点については全生徒及び指圧師の中 で異議を唱える者はいないと思います。それゆえに私がどう感じたか伝えたいのです。私にとって、患者さんが病気にさいなまれているのは、とても辛いことで あり、私自身終わりのない戦いでもありました。指圧師と患者の間に共感する気持ちがなければ病気を治療することはできないと思っていますし、患者が指圧師 を信じることはよりよい効果を確かなものにします。
だから指圧実習生は規則的な実習と実際に疾患に触れることを通してたくさんの症状を知るために病気と闘い、己と闘い続けるべきです。指圧のテクニックの部分だけではなく、気持ちの持ち方も大事だということを強調したいです。
はっきりと言える確かなことの一つは学校のカリキュラムで学んだ下記のことに従っているということです。
神経は相互に作用している、ということはすべての器官はつながっている。
痛みに関して言えば、バランス、調和のシステムに、エネルギーの流れは循環器系、刺激は感覚受容器に関係している。人類愛は自然の法則を尊敬すること。
指圧は自然の法則に最も近い方法であり、人間の体の仕組みについて学ぶことは宇宙の原理を学び、人の体を触れることは神の体に触れることと同じです。私はいつも母なる自然について考えさせられます。

2.指圧についての認識

指圧は最も大事な補完代替医療のうちの1つです。手と親指だけを使って体を刺激する 治療法です。特筆すべき点は、私たちが信じており、医学的にも科学的に証明された体内と表面はつながっているというこれらのポイントを正確にゆっくりと体 内の毒素を排出するために刺激する。ここでの器官という意味は、内臓だけではなく外皮系、筋骨格系も含めます。
特に西洋文化の人々は、筋肉や関節の障害にだけ言及し指圧にくつろぎを求めます。基本的にはそれでもいいのですが、しかし私の意見では、体内システムのア ンバランスが痛みを引き起こしていることを分かっているので、指圧の本当の効果が薄れているのではないかと思っています。指圧療法は、体組織のバランスシ ステムに対し多くの効果をあげるので、結果として障害を排除します。新陳代謝、免疫、循環系、血流、ホルモン、消化器官をきちんとさせます。もちろん、筋 骨格系のアンバランスと言っている、筋肉痛や、関節痛なども取り除きます。

指圧という考えはどこからきたのでしょうか。指圧は他のマッサージと全く違うと言えますか。答えはYESで す。なぜなら指圧はアジアの哲学と深く関わりがあるからです。しかしながら鍼治療を基にしているのではないかと考える人もいます。はっきり言ってそれは間 違いです。人間の体は鍼治療の原理だけでは考えられません。指圧は鍼治療より前に存在していたのです。(陰陽道に代表されるような)アジアの哲学は手技療 法(指圧、あんま、など)と漢方薬の両方に長い間影響を与えてきています。結局のところ、ある体の部分においては、指圧と鍼治療は共通する点(経絡と言わ れる)つぼの筋道を押したり、鍼を刺したりします。これはアジアの伝統的な、代替医療の用語です。今まではあまり知られていませんが、はっきり言えること は副作用がほとんどないということ、しかし代替治療においては施術者の技量にかかっています。手技療法に関して言えば、人間の繊細な手は神様の贈り物とい えるでしょう。
特に指圧は他の手技療法の中でも、上記に述べたように体に無理強いさせることはないので、自然のものです。自然治癒力を助けます。だから副作用がないので す。それゆえに病気の予防、回復時にもっとも有効なものです。人類の歴史、自然の中でも最も古い医療である指圧と近代医療は患者にとって同時に必要なもの となっています。指圧は病気をしたときなどに起こる本能的な反応である痛みがあるときに、ある特定の点を刺激した反射作用です。概して、医療科学も同じで す。方法が違うだけで目的は同じです。指、掌だけを使うことは、どこにいても、いつでも苦しんでいる人がいたら助けられるということです。素晴らしいこと ではありませんか。だから私は指圧に魅せられているのです。
最初は、指圧というものに個人的に興味があったのですが、より多く指圧を学んでいくうちに指圧そのものが私の人生にとって大きな意味をなすものになりました。
そのうえ、私は患者さんにとっても、多くの医療に従事している人にとっても、私の周りにいる人達にとっても、大きな価値があるものだと気づきました。


3.その分野において

医療科学対代替医療、手技療法対鍼治療、経絡対神経系、公認マッサージ対指圧、科学対哲学、伝統的手法対近代的手法、物質論対精神論、西洋文化対アジアの文化。
一般的に言って、どっちが優れているか、この中でどれが一番いいかということを話題にしやすく、どれが正しくて、どれが間違っているかということも議論の 対象となりえます。しかし、卵と鶏のたとえ話のようなもので、目的が違うのではなく、方法が違うだけです。正反対のように見えるがそうではありません。


指圧師にほとんどの患者さんが目に見えて、感じる特定の筋肉の部位や、関節の痛みを訴えるが痛みの原因、職業、病歴、ライフスタイルなどの背景はほとんど言いません。
患者さんの要求は、とてもシンプルです。痛みを取ってくれ!もちろん。正しいです。指圧師は痛みを取ると同時に指圧の考えも広めるのがゴールになるでしょ う。希望が持てることの一つは、全身指圧を受けたことのある患者さんは体の内側と外側はお互いに関与しており、相互作用をしているとすでに分かっているこ とです。初めての指圧を受けた後の患者さんを見ると、相互作用の効果についてとても前向きに受け取っています。なぜ、何度も指圧を受けにくるかという理由 は、毎回いろいろな肉体的、精神的障害(ストレス)にとても役立つからだと話してくれます。多くの患者さんは、指圧は本物だと断言してくれます。つまり、 患者さんは、満足してくれています。
私たちが思っているより、指圧はいろいろなことに効果があるということを誰も否定することはできません。


4.指圧道を極める

良い指圧師は理学療法士、漢方医、鍼きゅう師、心理学者、 医療従事者になれるかもしれない。しかしよい医療従事者がいくら興味があってもよい指圧師になれるとは限らないでしょう。なぜなら指圧は特別な医療だから です。指圧道、指圧道の道とはたくさんの意味が含まれています。その一つは途中、いま私たちがいるところです。
私は指圧をすべて知っていると誰がいえるでしょうか。
だから私はいつも指圧をもっともっと理解したいと渇望しています。私の指圧のやる気のもとになっています。


5.友人??

最後になりましたが、私が指圧師として感銘を受けた本の一部を紹介します。

患者の友人のような存在になりたいと思ってい る医者は、患者に対してより親身に問題点を解決しようとしていた。痛みを完璧に取り除き、治療をすることに専念していた。どうしてそうしたのだろうか。彼 は患者の痛み、苦しみに共感し、自然に五感を働かせ患者に接していた。第六感さえ働かせて患者に耳を傾けることに労を惜しまなかった。ある日、日々の努力 を通して新しい技術を身につけた。これが彼が成功した秘訣である。

著者スタン トラー  ザシークレットブレンドより

友人とそうでないことになんて大きな違いがあるんでしょう。友人の命を救うのに事務的に対処するのと心をこめて対処するのと、どちらが奇跡をおこせると思いますか。これは、浪越徳治郎先生(1905年―2000年)の教えにもつながっていることです。 

指圧の心、母心 

さあ、患者さんに対して友人のように接し真心で癒しましょう。

指圧プラクター
Donny Kim




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