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ハワイ大学において、解剖学研修が行われ、ありがたいことに、その機会に私達指圧カレッジ講師及び学生が参加できる事となりました。下記レポートは、同研修に参加したカナダ指圧カレッジの学生・杉井仁奈さんにより作成されたものです。

ハワイ州立大学医学部での解剖学学習レポート

記:杉井仁奈 (カナダ指圧カレッジ生徒)

病院での指圧奉仕 (2009年3月12日)
日本人移民により,日本人慈善病院として1900年に設立されたクアヒニ・ヘルス・システムに到着したその日は,風 があったにも関わらず暖かく晴れた日でした。私たちの目的は、日頃激務をこなし疲労がたまっている病院のスタッフに指圧を実際に体験していただいたり、ま た指圧の事をお聞きいただいたりし、その良さを実際に知っていただく事でした。カラフルな装いに包まれた因泥先生(ハワイホノルル・愛泉指圧スクールの校 長先生)に引率された皆さんと、ホノルル空港からバスで直行してきた東京の日本指圧専門学校の皆さんと一緒になりました。日本指圧専門学校の校長先生であ る石塚寛博士、故浪越徳治郎先生のご子息であり、日本指圧専門学校理事の浪越和民先生、教務室教務主任である黒沢先生に光栄にもお会いする機会に恵まれま した。このプログラムには約60名に及ぶ日本指圧専門学校の生徒さん、愛泉指圧スクールから56名、そして当校カナダ指圧カレッジから4名が参加しました。

この日のボランティア指圧は大成功に終わり、わずか二時間で200人から300人の病院スタッフに施術することが出来ました。20分の短いチェア指圧ですが、首、肩、背中、腕、足の指圧を体験してもらうことが出来ました。医 師、看護師、秘書、清掃係りの人、カフェテリアの人を含む、全ての病院スタッフが指圧を心待ちにしていました。指圧の後は皆さんリラックスし、笑顔で帰ら れました。驚いたことに、今回指圧を受けられた方の中には、去年もこの企画に参加され指圧を受けられた方も多く、その方達は「今年もこの機会に指圧が受け られて嬉しい、もっとやって欲しい」おっしゃっていました。指圧をすることで、人々を緊張やストレスから解放し、さらに喜んでいる姿を見ることが出来たの は、私に本当の意味での満足を与えてくれる経験でありました。

指圧奉仕活動を行うAkiko先生と
当校生徒Nina
指圧奉仕活動を行うKiyoshi先生 日本、ハワイそしてカナダからの
指圧奉仕活動参加者

レセプションパーティ

フィールドワーク終了後の夜には、バイキング形式のレストランバー“Tiki”にて行われたレセプションパーティに招待いただき、他校のの生徒とも知り合う事ができ楽しいときを過ごせました。

レセプションパーティの様子 ハワイ愛泉指圧スクール校長因泥先生、
日本指圧専門学校石塚寛先生、
浪越和民理事長とKiyoshi先生
石塚校長先生、浪越和民理事長を囲む
CCSTメンバー

ハワイ州立大学医学部での解剖学(March 14-15, 2009 

この旅行でのハイライトはなんと言っても解剖学研修で、ハワイ大学ジョン・A・ バーンズ医学部にて行われました。この新しく立派なバイオリサーチ施設は、ワイキキとホノルル空港の間に位置するカカアコ・ウォーターフロントパークの横 にあり、2005年に設立されました。解剖学研究室はこのビルの1階にあります。私たちは、ここで二日間にわたって解剖用に提供された遺体を用い、テキス トからは得られない人体の奥深さにについて学びました。週末の雨、風など悪天候にもかかわらず、この学習では大変有意義な時間を過ごすことが出来ました。 

私たちを案内してくださったのは、解剖学、生理学部長であるスコット・ラザノフ博士で、今回で2度目となる我々(CCST)の参加を非常に喜んでくださいました。オハイオ州出身のラザノフ博士は、1984年から1987年まで、UBC歯 科矯正学部の博士研究員として在籍されていました。この分野での優れた経験を生かしながら、クラスを受講している生徒やスタッフへ思いやりを持って接する ラザノフ博士姿、またその反面、生徒やスタッフからはラザノフ博士を尊敬している姿が見て取れ、そのラザノフ博士の実習に参加出来る私たちは、いかに幸運 であるかを身をもって実感しました。 

解 剖を始めるにあたり、私たちはヘアネット,研究室用白衣、エプロン、マスク、靴カバー、ラテックスの手袋を着用しました。 その後、参加者全員で、医学部 の献体プログラムの一環としてその遺体を提供してくださった方々に黙祷と感謝の祈りをささげました。解剖学研究室のディレクターで、葬儀および遺体整復師 のライセンスを所持しているスティーブ・ラブラッシュ氏は、年に約30体もの遺体が大学に寄付されると説明されました。私達は実習の始めと終わりに黙祷を捧げますが、私は提供されているすべての遺体に対し、指圧プラクターとしてだけではなく、同じ人間として心より尊敬の念を抱くとともに深く感動させられました。

4遺体が各テーブルに1体づつ用意され、参加者は4つのグループに分けられました。各テーブルにはスタッフと通訳者がいて、遺体について教えてくださいました。私達カナダ指圧カレッジの学生と、日本指圧専門学校及び愛泉スクールから2-3名の学生、そして因泥先生も同じにグループになりました。2日間の担当インストラクターはクリスさんと同僚のアツコさん、そして日本指圧専門学校生で、日本人学生の為に通訳の手伝いをされていたケイさんでした。私たちグループは、ヒデオさんというホテルのカスタマーサービスをされていた方の遺体を解剖しました。食道癌のため肺炎と心肺停止の合併症で亡くなられたということでした。

人間の遺体を切り開いたその瞬間は私達が今までの人生の中で、一度も感じた事のない瞬間でした。

私たちは実際の人体を目の当たりにし感銘を受けました。その筋肉、被包、腱,血管、内臓は見事な立体的な美しさでした。それはまるで私達が受けていた解剖学の授業に命が吹き込まれたかのようでした。私達はこの2日 間出来る限りのことを学ぼうと一生懸命でした。他のテーブルにある遺体も見学するよう勧められ、すべての異なった症例を学ぶことが出来ました。人間の体の 複雑さには圧倒されましたが、その価値を改めて知る事ができました。この経験は、指圧を学ぶ学生として、そして今後指圧プラクターとして、個々の患者と向 き合っていくための感謝と理解の念を与えてくれました。この経験は私だけでなくその他全ての参加者にとって、自分自身を理解する機会、またどのように健康 に気遣うかを考え直す機会となりました。 

この体験の場を与えて下さった全ての方々、日本指圧専門学校、愛泉指圧スクール、ハワイ大学ジョン・A・ バーンズ医学部、献体プログラム、そしてカナダ指圧カレッジにお礼の言葉を述べたいと思います。もしこの機会を得られなかったら、実際の人体の構造がどう なっているのかを理解することもなく、参加者同士がお互いに知り合う機会もなかったでしょう。来年も多くの学生が、勉学の為だけではなく、暖かく、フレン ドリーなそして美しいハワイを満喫することを願っています。Mahalo!!ありがとう!!

因泥先生とカナダ指圧カレッジ一同 因泥先生より終了証明書を授与される
Kazumi先生
Akiko先生と因泥先生

石塚先生とカナダ指圧カレッジ一同 浪越和民先生とカナダ指圧カレッジ一同 ハワイ解剖学研修参加者


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