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第5回 パリ指圧大会  2010年6月


第 5回パリ指圧大会が6月4日から6日にかけて下記の日程で行われました。カナダ指圧カレッジ創始者の池永清先生は、この指圧大会より講師として招待を受 け、同指圧大会において「坐骨神経痛の指圧法」と題する講義を行いました。この大会へは、フランス出身のカナダ指圧カレッジ学生,Lona LevequeさんとGuillaume Nogueさ んが、池永先生のアシスタントとして、また高橋香奈子さん、小山真由美さん、小竹利範さんもカナダ指圧カレッジの学生として参加しました。このような機会 を通してフランスに指圧が普及していく事は、今後、指圧師を志す方々へ沢山の利益をもたらすと考えられ、またそれに伴い指圧師を志す方が増える事で、フラ ンス国内だけでなく世界中への指圧の普及につながればと考えます。

日程及び開催地

日にち : 2010年6月4日から6日
場 所 : Gymnase Didot - 18 Ave. Marc Sangnier - Paris 14th
 
6月4日(金)
午前 9時~午前10時 : ゲスト及び参加者への歓迎セレモニー
                  フランス指圧協会会長からの挨拶
                  講師陣及び講演内容の紹介
午前10時~午後12時 : Gabriella Poli先生による講演
午後12時~午後 2時 : 休憩
午後 2時~午後 4時 : 日本指圧専門学校同窓会前会長・小林秋朝先生による講演
午後 4時~午後 6時 : Suzanne Yates先生による講演
午後 6時~午後 7時 : 「日本発祥指圧の西洋社会への改革」と題してディスカッション

6月5日(土)
午前 9時~午前10時 : 6月4日に行われた講演及びディスカッションについて質疑応答
午前10時~午後12時 : 日本指圧専門学校治療部主任・浪越雄二先生による講演
午後12時~午後 2時 : 休憩
午後 2時~午後 4時 : Susanne Hoffmann先生による講演
午後 4時~午後 6時 : 日本指圧専門学校教務部長・黒沢純一先生による講演
午後 6時~午後 7時 : 「21世紀における女性指圧師の役割」と題してディスカッション

6月6日(日)
午前 9時~午前10時 : 6月5日の講演及びディスカッションについて質疑応答
午前10時~午後12時.: Maria Sylvia Parolin先生による講演
午後12時~午後 2時 : 休憩
午後 2時~午後 4時 : カナダ指圧カレッジ創始者・池永清先生による講演
午後 4時~午後 5時 : 閉会セレモニー
                 フランス指圧協会会長からの挨拶
                 講師陣からの挨拶
                                        


歓迎セレモニーの様子 小林秋朝先生による講演の様子 浪越雄二先生による講演の様子
黒沢純一先生による講演の様子 池永清先生による講演の様子 池永清先生による講演の様子


池永清先生による講演の様子
中央より小野田先生、小林先生
黒沢先生、一番右に池永先生

Mr. De Gaulleのお孫さんでありフランス国民議会の議員である Mr. Bernard Debre と池永先生

FFSTのEnzo先生と池永先生

FFSTのEnzo先生とLonaさんとGuillaumeさん
池永清先生とカナダ指圧カレッジ学生
(左よりMayumiさん、Lonaさん、Guillaumeさん、Kanakoさん、Toshinoriさん)

 

パリ指圧大会に参加した学生からのコメント

高橋香奈子さん

このカナダの地で指圧を学び始め1年が経過し、夏季休暇の開始と同時にこのパリ指圧カンファレンスに参加させて頂きました。
日本が起源である「指圧」がカナダの他、世界にどうの様な形で浸透しているのか、また広めるためにどの様な活動が成されているのか興味があった私にとって、その一端を見させて頂く良い機会となました。
二 日間にわたり、開催国であるフランスのみならずスペイン、日本からの先生方による講演を聞かせて頂き、また同時にそのトピックについて実際にフランスの方 々とペアを組んで練習するという貴重な経験をさせて頂きました。日本語でも英語でもなく、フランス語でのコミュニケーションにやや戸惑いながらも、ジェス チャーや実際の指圧を通し、言葉の壁を越えた交流を沢山の方々と図れた事は忘れ難いものとなりました。
スタイルの違いはあるものの、「指圧」に対 する篤い思いは皆同じで、何かを得ようとする参加者の真剣さがとても印象的でした。講義では熱心にメモをとり、練習ではお互いにフィードバックをし合い、 指導にあたる先生方をつかまえてはアドバイスを率先して求めるその姿は真剣そのもので、同じ指圧を志すものとして学ぶ事が沢山ありました。
私たち
Canadian College Shiatsu Therapyからは、清先生が「坐骨神経痛」についての講義をされました。これにあたりクラスメートであるフランス人のLonaGuillaumeは 先生のアシスタントとして、そして私を含め3人の学生もその後の練習時に会場を見て周り、質問に答えたり、実際に指圧をさせて頂く機会を頂きました。正座 で一列に並び、黙想、礼に始まるプレゼンテーションに対しては強い注目を感じ、また清先生の「指圧はクライアント様一人一人が私達の先生である」という言 葉に多くの参加者が深いうなずきを示していたのが印象的でした。
今回のカンファレンスの参加を通して、その国、その国で色々な形を持ちながら、そ の国の文化と共に広がる「指圧」の一端が見られた事はとても貴重であったと同時に、そうした中でも起源である日本の「指圧」を伝え続ける事も必要であり、 とても大切だと思いました。実際に指圧をさせて頂いた事で、日本の「指圧」に興味を持って頂く事ができ、カナダでのプログラムに興味を示して下さった参加 者の方もいらしたので、今後
LonaGuilluamの様にフランスから学びに来られる方が少しでも増えたら嬉しく思います。
この貴重な機会を得た事で、これからまた新たな気持ちを持って「指圧」を志す事が出来そうです。

小竹利範さん

花 の都パリ、フランス。中世以来、芸術、流行などの文化的影響を発信しつづけている世界的な中心地、パリ。その場所で指圧をヨーロッパにも広げていこうとい う今回の大会の趣旨に私は大きく感銘し、またヨーロッパにおける指圧の現状とは、一体どのようなものなのだろうと関心を抱き、日々の指圧の普及に努められ ている池永清先生のアシスタントの4人の内の1人として、微力ながらも何かに貢献できればと、去る6月に行なわれた第5回パリ指圧大会に参加させて頂きま した。
大 会では地元フランスから多くの参加者を皮切りに、私達カナダチーム、そして日本、イタリアやスペインなど国際大会らしく、各国から総勢約150名にも及ぶ 方々が参加していました。大会期間中、その参加者達の学ぼうとする意欲は本当に素晴らしいもので、各国からの先生方の講義の最中の皆さんの眼差しは真剣そ のものでした。その姿は私達アシスタントとして参加した1人1人に気持ちを引き締めるものとなりました。先生方のその課題についての講義の後、参加者同士 での練習時間があり、英語や時にはジェスチャーを交えてのコミニュケーションとなりましたが、私にとってはとても充実した時間となりました。
この大会を通して、ヨーロッパと私達の指圧との施術のやり方の違いがあることがわかりました。それは私達の波越指圧で行なう母指や手のひらで圧して施術していくのとは違い、
手掌だけでなく、拳や肘や膝等でも圧するのが特徴な、増永 静人先生の「禅指圧」と言われるやり方がヨーロッパのメジャーな指圧ということ。今回の大会では、池永先生がイタリアの禅指圧の先生であられる、シルビア先生の講義のモデルを務められました。私にとっては初めて見る禅指圧であり、とても興味深いものでありました。その講義の後で「肘で圧すのと指で圧す違いや、それに伴う体への理論的なアプローチの違いは多少はあっても、施術者の患者への思いは同じであった」という池永先生のコメントがとても印象的でした。
最終日、池永先生は「坐骨神経痛」を課題として講義をされ、私達カナダチームのアシスタント4人は、その講義の為にベストを尽くしました。しかし残念なことに
フランスでは医療として、指圧そのものが厳しく制限されているとの事で、坐骨神経痛に指圧をしてはならないという話でした。それでも、参加者の方々の真摯に学ぶ姿勢には素晴らしいものがあり、アシスタント4人全員が気持ちを込めて、その講義のアシストをさせて頂きました。
3月 に参加したハワイでの解剖研修では、実際の解剖実習を通して学校の座学で学んだ知識をより立体的に深められたことと、またそこで多くの指圧を志す方達と交 流しあう貴重な経験をさせて頂きましたが、この国際大会では国によっては、指圧に対するスタイルの違いはあれど、個人個人の指圧に対する情熱と指圧を広げ ていこうという精神は、そういうものを越える偉大なものであるということ。また参加者一人一人の指圧に取り組む真剣さに本当に心を打たれ、何か初心に戻る ような気持ちにもなりました。ハワイと同様にそういった指圧を志す人達とまた交流しあえたことは、本当に心からの喜びでした。
最後に1人の指圧を志すプロとして、これから日々向き合う多くの患者さんを通して、この大会での貴重な経験を忘れずに、どのように指圧の普及に貢献できるかを考えて、自分のベストを尽くしていきたいと思います。


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